自然の力であなたの家の汚水処理!電気のいらない浄化槽!

きれいな海岸

日本のエネルギーの20%が汚水処理に利用されていることをご存知でしょうか?

私たちの生活の中で、下水や浄化槽は切ってもきれないインフラで、輸入エネルギーの約2割がついやされています。

しかし、その汚水も自然の力で処理ができるのです。

半世紀をかけて開発された天然由来の浄化方法を紹介します。

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排水を自宅で処理して地球に還す
既成概念を覆す「家庭排水浄化装置」

排水は下水道に流すか合併処理浄化槽で処理するものと思い込んでいませんか?

家庭排水の処理水はすべて敷地内に還元され、窒素やリン成分などの栄養分は土壌に還る地球にやさしい排水浄化装置があります。

人の生活から発生する排水を自然界に循環する装置の仕組みと可能性について、まとめてみました。

 

地球のルールに従った排水処理を

土の上で生きている生物は自分の排泄物を土に還します。
水中の生物は水の中に、水辺の生きものは土か水中に排泄します。
それが地球上の生きものによる営みの基本ルールといえます。

ところが、人間の家庭排水は下水道に流すか合併処理浄化槽(以下、浄化槽)で処理することになっています。

土を飛び越え順番を無視して川から海に流しているわけです。

その中には窒素やリン成分といった、本来は土に還さなきゃいけないものまで含まれています

土に戻せば、窒素もリン成分も土がきちんと処理して再利用してくれます。

地球という生態系で循環すべき資源を、高い費用をかけて廃棄物として扱ってるのです。

家庭排水浄化装置「エコロンシステムK-36」は 資源を捨てずに再利用して循環する、地球にやさしい装置です。

 

かつての日本人の知恵

徳川幕府時代、江戸のまちは100万人都市でしたが、きちんと循環できるシステムが成立していました。

農民は江戸まで汲み取りにきたので、排泄物は肥料として使われ、リサイクルのシステムができ上がっていたのです。

ところが、明治時代の富国強兵政策等による急速な産業振興が都市に人口や産業が集中するようになると、大雨時に浸水被害が発生したり、滞留した汚水によりコレラ等の伝染病が流行しました。

このころから、都市部における下水道の整備が上水道の整備と並んで重点的な事業とされました。

 

下水道・浄化槽の歴史

明治33年:下水道法が制定

明治44年前後:初の浄化槽がつくられた

大正11年:日本最初の下水処理場

第二次世界大戦後の高度成長期
人口と産業が更に都市部に集中、水資源の確保が急務となり、
下水道の整備は国の重点事業でした。

昭和33年:新下水道法が制定(水質保全には触れない)

昭和30年代の急速な河川等の公共用水域等の汚染の進行

昭和42年:公害対策基本法

昭和44年:浄化槽の構造基準が建設省告示

昭和45年:水質汚濁防止法の制定
   下水道法も改正され、水域等の保全に果たす下水道の役割が拡大

昭和58年:浄化槽法の制定

 

戦後に人糞の堆肥化が規制された背景には、マッカーサー元帥指揮下の進駐軍が、日本の野菜でサラダを食べたところ「寄生虫」に悩まされ、「寄生虫がいるなんて、不潔な国だ!今すぐ人糞肥料の使用を中止させろ!」と日本政府に迫ったそうです。

そんな歴史が私たちの生活に今も息づいています。

しかし、排泄物を土に還すという知恵は、世界中で数千年引き継がれてきたものです。

日本の下水を処理するために、輸入原油の20%以上が使われているというレポートもあります。

日本でも4~50年前まで普通に行なわれ、数千年も続けてきた知恵を、改めて見直す時期ではないでしょうか。

 

微生物が〈勝手に〉分解してくれる

「エコロンシステムK-36」の汚水浄化の仕組みは、

  • し尿や雑排水を流入管から消化槽内に流しこみます。
  • 汚物やトイレットペーパーなどを沈殿させます。
  • 嫌気性の微生物によって消化・分解します。

消化槽上部の上澄みは微生物繁殖槽(「エコロン」という)に浸漬させ、そこで嫌気性微生物と好気性微生物によって浄化します。

「エコロン」は微生物が好む濾速(ろそく)を実現するための部材で、上澄みがゆっくり時間をかけて通る構造になっています。

上澄みはここを通って周囲の土壌(特殊培養土)に滲み出ていき、好気性の微生物がきれいにしてくれます。

浄化された水は、もともとあった土壌や大気に還元され、自然界に還っていきます。

つまり利用しているのは好気性の微生物と嫌気性の微生物だけです。

  • 地上に近いほうには好気性の微生物がいて
  • 少し深い所には好気性と嫌気性の微生物両方がいて
  • 地中深くには嫌気性の微生物がいます。

汚水を生物的な速度でゆっくり分解して大地に戻していく仕組みです。

昔、畑の横にあった肥溜めは、熟成させるための装置でした。
発酵熱で回虫の卵などを殺して肥料として使うものです。
肥溜めに蓋をして何もしないで放置すると、最後は水と炭酸ガスだけになります。
中の有機物が分解して無くなっていく、この現象が消化作用です。

一般に普及している浄化槽でも消化作用を利用していますが、臭気の問題を解決するシステムになっていないので、利用しきれていません。

「エコロンシステムK-36」では、土壌による脱臭が日常的に行なわれているので、人間が装置の上に立っても臭気を感じることはありません。

これによって、余剰汚泥が発生しない完全消化を実現することができたんです。

※嫌気性の微生物
増殖に酸素を必要としない微生物。増殖に酸素を利用できる通性嫌気性生物と、大気レベルの濃度の酸素で死滅してしまう偏性嫌気性生物に分けられる。
各々の性質によって、土壌中の浅い所、深い所に棲み分けているため、深い所には嫌気性の微生物が多い。
※好気性微生物
酸素を利用して有機物を分解する微生物

 

「エコロンシステムK-36」のサイズ

たとえば、4人家族の場合、以下のように計算します。

  • 通常は1人1日200リットルと計算
  • 装置本体の大きさは幅1.3~1.4mで1人あたり2m
  • 4人家族なら8m

ですので、設置するには幅1.3~1.4m、長さ10mほどの敷地が必要です。

庭さえあれば設置はさほど難しくありません。
住宅街に住む人が、下水道につながずあえて「エコロンシステムK-36」を設置されたケースもあります。

「エコロンシステムK-36」の特徴 

  • 上部は「特殊培養土」に接している
  • さらにその周囲はふつうの土
  • 土に繋がっているから微生物の餌はいくらでもある
  • 微生物は普段、勝手に生きていて、餌である汚水が入ってくると集まってきて仕事をする

つまり、使っても使わなくても、常に同じ能力を無電源で保てるのです。

 

流入する量と消化する量のバランスがとれていれば、
「エコロンシステムK-36」はメンテナンスがほとんど必要ない。

 

一般浄化槽の弊害

  • 浄化槽はバクテリアを追加するなど、定期的なメンテナンスが必要です。
    液中に酸素を供給するために、24時間・365日、電気を使って曝気しなければなりません。
  • 周りの自然環境と繋がりがなく多様性がありません。
    浄化槽内部は閉鎖的空間です。
    たとえば、使用頻度の低い別荘等の浄化槽は、餌が入ってこない状態が続くとバクテリアが共食いしていなくなってしまいます。
    バクテリアがいなくなった浄化槽は、言ってみれば汚水が通過する高価な「ただの箱」と言っても過言ではないのです。
  • 床面積によって設置する浄化槽の大きさが決まっている
    老夫婦2人で暮らしているのに8人用の浄化槽が設置されているケースもあります。
※曝気
空気を吹き込んだり攪拌(かくはん)することで酸素を供給し、それによって微生物の働きを促す。

 

電力を使わないことが「発電」になる

浄化槽を使う一般家庭では、年間使用電力の15%程度を浄化槽のために使っています。

浄化槽を使っている家がこの装置に切り替えれば、電力を15%削減したことになります。

7軒集まれば、家1軒分の電力が浮く計算になります。

つまり、この装置を使うことで15%の電気を「生み出す」ことになります。

使わないことが最大の発電と言うこともできます。

 

農業への応用

  • 「エコロンシステムK-36」の上部は、肥料成分が地表に浮き上がってきて、窒素やリン成分等がバランスよく含まれる土になっています。
    化学肥料も農薬も与えてないんですけど、元気でおいしい作物が育ちます。
    人間が一番栄養価の高いものを食べていますから、肥料としての栄養価も高いということだと思います。
  • 有機肥料による完全な有機栽培です。
    肥料の出所がはっきりしているので「安全・安心・おいしい」野菜が手に入る。
  • 「エコロンシステムK-36」の清掃口から液肥を取り出して、肥料として直接用いることも可能です。
  • ビニールハウスを装置の上に建てることも有効でしょう。
    装置の上は、自宅から出るお湯(廃熱)や消化作用による発酵熱により、土壌の表面温度が高いので、栽培に必要な燃料費が減らせる、というメリットもあります。

現在、アスパラガスの栽培を試しているそうです。
アスパラガスは根が横に張っていく作物なので、装置に悪影響をおよぼす危険性もありません。
また、成長させるのに、ものすごく栄養が必要ということなのでピッタリの作物ではないかと期待しています。

家庭で「エコロンシステムK-36」を設置して、自分たちの排泄物で野菜をつくるという「最小の単位」での資源循環が成立できます。

完全な自給自足が理想ですが、現実的には米や肉・魚は買わなければいけないので、例えば自分の家で使わなかった液肥を地域で集めて肥料として農家に使ってもらうこともできます。

江戸時代と同じような循環型で地域社会や物が廻る仕組みをつくるのです。

 

被災地で認められた「エコロンシステムK-36」

 

東日本大震災で多くの人たちが「電気のない生活とはこういうものなのか」と考えたと思います。

しかし現代のような便利な暮らしを経験したら、不便な生活に戻ることはできません。

人間は一度味わった快適性や利便性を簡単に捨て去ることはできないからです。

 

「エコロンシステムK-36」には、何千年も積み重ねてきた先人の知恵が詰まっています。

西洋の近代化を追いかけるのではなく、江戸時代の考え方のまま発展していたら、もっとすごい装置ができていたかもしれません。

これからの活躍に期待です。

「出典」ミツカン水の文化センター

OTARD-KEN

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