豊中老人ホーム!高齢者虐待!運営会社「メッセージ」検査へ!

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高齢者

大阪府豊中市は14日、有料老人ホーム「アミーユ豊中穂積」の30代の男性職員が、70代の女性入所者に首を絞めるなどの暴行を加え、全治3週間のけがをさせたと発表しました。

同ホームは、川崎市の有料老人ホームで高齢者が相次いで転落死した「Sアミーユ川崎幸町」と同じ系列の株式会社メッセージが運営しています。

人は、老いを避けて活きることはできません。

何故、このような事件が後を絶たないのでしょうか?

目 次
・豊中の虐待行為
・戦場のような夜間勤務
・成長産業の介護業界
・人材育成が追い付かない
・護付き有料老人ホームとは
・施設入居する人の3つの共通点
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(関連記事)「虐待老人ホーム!職員たちは知っている!川崎有料老人ホーム!」

豊中の虐待行為

  • 廊下を徘徊(はいかい)していた女性を部屋に戻そうとしたが女性が居室から外に出ようとしたため、首を絞めたり、頭をたたいたりした。
  • もみ合って女性が転倒したため、警察と消防に通報し、駆け付けた府警豊中南署員に傷害容疑で現行犯逮捕
  • 5月にも2回、同じ女性の顔などを平手打ちした

施設では、高齢者がお客様です。

ホテルや旅館のスタッフが、宿泊客に手をあげるなど言語道断です。

それが、老人ホームで起きてしまうのはなぜなのでしょうか?

アミーユ「豊中穂積」

アミーユ「豊中穂積」

戦場のような夜間勤務

職員は同僚に「いつか手が出そうだ」と相談していたが、同僚は上司に報告しなかった。職員向けの虐待防止研修なども不十分だったという。

一見、自己をセーブできない職員がいけないとか、職員向けの研修をしていない会社に責任があると思われがちです。

ところが、施設の夜間勤務では、職員一人でお世話する高齢者の人数は、9名~25名なのです。

施設の基準によって様々ですが、認知症の高齢者を一晩、しかもひとりで、9名~25名をお世話するのです。

ご両親を自宅で介護された方でしたら、理解が早いと思いますが、親御さんのひとりが認知症になっただけでも大変なのに、これだけの人数のしかも認知症を患っておられる高齢者をケアするのです。

社会で人を支えると言うのは易くで、このように、一部に偏った負担がかかる社会は、構造に問題があるのではないでしょうか?

 

成長産業の介護業界

仕組みの問題も然ることながら、業種としても敬遠される介護職の現場が、何故、放置されたままであるのかと疑問を感じる方も多いと思います。

実際には、放置されているのではなく、あまりにも急拡大する業種故に、職員の育成が追い付いていないのが現状です。

この度、報道されている「(株)メッセージ」においては、1997年に設立して以降、960の介護事業を展開し、そのうち入居型施設(小規模多機能は除く)数329と急成長しました。

メッセージ沿革

(株)メッセージの沿革

 

人材育成が追い付かない

この急成長の中で、1997年に入職した職員が成長して、18年をかけて後輩の育成にしっかりと時間を割いてこれたかというとそうではありません。

平成24年度の介護業界の離職率は、25.2%と、全産業平均の14.25%を遥かにしのぎます。

4年たてば、職員が入れ替わる計算になります。

ベテラン職員には、教育の他にも専門的な職務が与えられ、この度も

メッセージ社の佐藤俊雄社長は「深くおわび申し上げる。速やかにプロジェクトチームを立ち上げ、再発防止に全力を尽くす」とのコメントを出した。

とはいうものの、人材を抜かれる余裕は、現場には残っていないのではないでしょうか。

 

建設ラッシュの「介護付き有料老人ホーム」とは

報道されている「アミーユ」は、介護付き有料老人ホームで業界用語では「特定施設」と呼ばれる群に属します。

Cアミーユ

(株)メッセージが運営するケア付き住宅

施設には人員配置基準というのがあって

人員配置基準
(1)生活相談員
生活相談員を、常勤換算で、利用者:生活相談員=100:1以上配置すること。
但し、生活相談員のうち1人以上は常勤者であること。
※常勤換算とは、勤務延べ時間数(=サービス提供に従事する合計時間数)をその事業所の一般常勤職員の所定労働時間(週32時間を下回る場合は32時間)で除して、非常勤職員又はパート職員の人数を一般常勤職員の人数に換算した数値です。

(2)看護職員と介護職員
看護職員又は介護職員を、要介護の利用者:職員=3:1以上、要支援の利用者:職員=10:1以上配置すること。
但し、看護職員と介護職員共に1人以上は常勤者であること。
※外部サービス利用型の場合は、要介護の利用者:職員=10:1以上、要支援の利用者:職員=30:1以上の配置で足ります。

看護職員の配置人数は次に掲げる通り。
利用者数が50人以下の場合は、常勤換算で1人以上配置。
利用者数が51人以上の場合は、常勤換算で、利用者:看護職員=50:1以上配置。
介護職員の配置人数は次に掲げる通り。
常時1人以上(但し、利用者全員が要支援者である場合の当直時間帯を除く)。

(3)機能訓練指導員
機能訓練指導員(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、准看護師、柔道整復師、按摩マッサージ指圧師の有資格者)を1人以上配置すること。
※他の職務との兼務が認められます。

(4)計画作成担当者
利用者:計画作成担当者=100:1を基準として、介護支援専門員(ケアマネージャー)を配置すること。

(5)常勤管理者
専ら管理の職務に従事する常勤管理者を配置すること(但し、管理上の支障が無い場合は同一事業所内の他の職務、又は同一敷地内の他の事業所の職務との兼務が認められます)。

そして、アミーユ「豊中穂積」の規模は、

アミーユ「豊中穂積」

アミーユ「豊中穂積」

となっていますので、45室に介護職員が何人携わっていたか計算してみると、

施設職員で介護サービスを提供する場合は、45人に対して、青のところから算出すると、常勤換算で4.5人~15人「4.5人は、入居者が全員要支援であった場合・15人は、入居者が全員要介護であった場合」ということになります。

実際には、殆どが要介護であることが多いので、概ね15名の職員(看護師でも介護士でもよい。介護士は免許がなくてもよい。)が在籍していることになります。

では、この15人で24時間365日のシフトを組むとどうなるか、

仮に夜勤が1名だとすると、

シフト

シフト(夜勤1名)

現実的には、1名夜勤は危険ですので、このぐらいであれば2名が標準です。

シフト

シフト(夜勤2名)

では、赤色はどういった場合なのかというと、施設外部から訪問介護や訪問看護などのサービスをケアマネージャーの計画に則ってサービスを受ける場合です。

このグループには、ジャパンケア豊中というところがあって、ここからサービスを受けることとすれば、人員配置基準は1.5人~4.5人「1.5人は、入居者が全員要支援であった場合で4.5人は、入居者が全員要介護であった場合」で済みます。

ジャパンケア豊中

ジャパンケア豊中

この場合、殆どが要介護であると想定して4.5人でシフトを組むと

シフト

シフト(夜勤1名)外注

これを見る限り、日中は看護職員1名、夜間は介護職員1名で現場をまわしていることになります。

実際には、外部からの介護サービス提供スタッフが来ていますので、他に誰もいないわけではないのです。

それでも、夜間勤務帯にひとりの高齢者がけいれん発作を起こして救急対応になったときのことを考えると、この体制での運営はさすがに選択しないと思われます。

そこで、現実的には、青色の夜勤2名体制が想定されますが、日勤帯に5~6名の介護職員と看護師1名で45名弱の高齢者をケアするのは、大変だと思います。

 

施設入居する人の3つの共通点

認知症

認知症と一口にいっても、アルツハイマーやピック病などの脳の疾病を抱えて症状が悪化する方や、いわゆ呆けてしまって、軽度の認知症になっておられる方など様々です。

軽度の認知症は、

  • 甘いもやアルコールの摂りすぎ
  • 油分の取りすぎ
  • 趣味や興味をもって新しい取り組まない
  • 孤独を好む

ことが要素となっているようです。

甘いものをが好きで運動もせず、テレビばかり見ている定年退職組の男子は、軽度の認知症に早い時期に症状がみられる傾向があります。

生活習慣病

  • 運動をしない
  • 食事に栄養のバランスを考慮しない
  • 酒やたばこなどの嗜好品を好む

これらの要素が、糖尿病や高血圧・脳梗塞、動脈硬化などを引き起こし、最終的に脳梗塞や心筋梗塞などが原因で手術したりして身体に麻痺がのこってしまう傾向があります。

長寿信仰

疾病・怪我や事故で入院した際に、本人の意識が戻らない場合、家族に延命をするか否かの判断が迫られます。

これは、既に年金生活であっても同じです。

医師は、延命を勧める傾向にありますので、「胃瘻(いろう)」をしましょうか?、呼吸器をつけましょうか?と尋ねてきます。

「胃瘻(いろう)」を勧める際も、「元気になれば外せばいいですから。」と根拠の薄い話をします。

高齢者が胃瘻を施術された場合、元気になって外すことができるような体制を整えている病院は非常に少ないと言えます。

結局、時期が来て退院を迫られて、胃瘻高齢者の受け入れ先が殆どないことに家族は驚愕しながら、大したケアも受けられない老人病院のベッドに親を横たえる結果になります。

状態によりますが、胃瘻を外すことは可能です。

毎日、何時間もの自主的なリハビリをして、ゼリーなどの固形物の摂取を管理士養子と看護師がタッグを組んで手をかければ、時間はかかりますが、外せるようになるケースはあります。

そうです、「外せるケースはあります。」の重みは大変なものです。

そして、仮にはずせたとしても、寝たきり状態で帰宅すれば、後の家族負担は甚大で、費用や時間共に今までの生活を一変させます。

 

  • 高齢になっても、仕事を持っていたり緊張感をもって生活している方
  • 健康維持の意識が高い方
  • 家族が死を受け入れる準備ができている方

疾病性の認知症を除けば、上記以外の方が施設に入居される傾向があります。

その負担を、一挙に引き受けているのが高齢者の入居施設です。

それを、少ない職員数で補っているのです。

中には堅物な(良い意味で極真面目)な職員ほど、日常業務の進行が遅れることにストレスを感じます。

緊急でもないのにナースコールを押し続ける高齢者には言葉も出なくなります。

徘徊する高齢者が他の人の部屋に入ることを予防しようと説得しても、認知症の方は聞く耳を持ちません。

ひと昔は病院で皮の拘束帯でくくることもできたのですが、人権の尊重を理由に身体拘束の禁止が施設運営法令に書き込まれています。

拘束せずに転倒して、家族に訴えられることもあります。

内も外もがんじがらめになって、手が出てしまった。

警察に訴えられた。

この若者が、人格を失っていくのを社会は見て見ぬふりするでしょう。

 

この業界に志を持って就職した若者たちが壊れていくのは、その環境に問題があるのではないかと考えるべきではないかと思います。

給料をもらっているのだから、献身的に介護して当然と考える社会があるから、「けしからん」と報道されるのではないでしょうか?

勿論、病状がどうであれ、暴力を振るってしまうことなどは許されることではありません。

しかし、ひとりの若者に責任を押し付けて、これからの社会がよくなるわけではありません。

 

そこで、

「虐待老人ホーム!職員たちは知っている!川崎有料老人ホーム!」

でも書きましたが、介護保険のお金を、家族が受け取って家族を介護する選択肢をつくるべきだと思います。

ご両親の両方が要介護状態であれば、年間500~600万円の保険料を受け取ることもできます。

そのお金で、家族が介護すればいいと思うのです。

「仕事」を理由に、介護を他人や社会に任せる風潮がありますが、親を施設に預けて、しかも問題があることをわかっていながら母親を預ける家族の事情は、「仕事を辞めたらあとがない」からではないでしょうか?

老いる家族を、2世代3世代が一つ屋根の下で最期を看取るために、介護保険は使われてもいいのではないかと思うのです。

都市集中型の社会を形成して、地方に高齢者を残してきた日本の社会構造の負の遺産を、皆で出し合った保険料で弁償してゆく。

そんな保険制度でもいいと思うのです。

若い家族が親を都会の呼ぶのではなく、田舎に帰って介護保険をもらいながら田舎の生活を形成してゆく選択肢もよいのではないでしょうか。

地方創生ともマッチングできると思うのですが、新しい介護保険の使い方は、家族の絆を蘇らせます。

そして、家族を送った暁には、都会で培った能力を地方で発揮することもできるのではないでしょうか?

田舎の里山を活かせば、エンゲル係数もぐっと下がるでしょう。

塾がないといえば、ネットで学習塾の講義が受けられるのです。

 

親を施設に預ける姿は、孫の世代が同じく真似るでしょう。

明日は我が身です。

いまよりも更に活きたお金の使い方が社会を変えると思うのです。

 

OTARD-KEN

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