フォルクスワーゲン!排ガス規制不正回避!制裁金2兆円超!

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VW

2014年のグループ世界販売台数が1019万台の独フォルクスワーゲン(VW)が、排ガス規制を不正に回避していた事実が明らかになりました。

世界の自動車産業をM&Aして業況拡大し、世界一の夢を叶えたVWの裏には、世界を欺く不正が隠されていました。

VWの世界シェアなどから、今後の険しい道のりを検証してみます。

目 次

・対象車種と世界販売台数
・ソフトウェアによる切り替えとは?
・VWが持つ日本の自動車株に影響
・世界に広がる制裁金問題
・他の自動車メーカーにも波紋広がる

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対象車種と世界販売台数

不正回避の対象車種は、VWの「ゴルフ」や、同グループのアウディの「アウディA3」など5車種で、アメリカ国内だけでも、48万2千台が対象です。

全世界で1100万台が対象であるとVWが発表しました。

既に、並行輸入で日本にはいってきている車もあるが、VWやアウディーは、本年中にもディーゼルモデルを日本市場に投入を開始する予定でした。

VW

TDI-1.6L-Blue-Motion

 

ソフトウェアによる切り替えとは?

問題のソフトウェアは、米国の排ガス基準の適合試験を検知し、試験の間だけ排ガス浄化機能がフル稼働させる一方、通常の運転時には機能が大きく低下して、基準の最大40倍の窒素酸化物「NOx」を排出させます。

仕組み的には、

排ガス検査は○○秒かけて回転数を△△まで上げて~といったように特定の動作パターンがあってその検査方法通りの走行モードをしていると車が検知すればESUが出力をいじるプログラムを組んでいました。
(引用)http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10150645405
(用語)車の部品用語集(ECU関連) エレクトロニック コントロール ユニット又はエンジン コントロール ユニットの略。 各センサーからの情報を元に、エンジンの燃料噴射量や噴射時間を決定する部品。

つまり、コンピューターでエンジンの出力を制御して排ガス検査をパスしていたということです。

実際の走行時には排ガス浄化装置としての機能が追い付かず、窒素酸化物(NOX)が基準の最大40倍になる場合もあります。

主にマフラー部分が排ガス浄化装置にあたりますが、部品の性能や走行仕様によって寿命がまちまちです。

排ガス住化装置は、年々技術が向上していますが、本体の機能と耐久性を併せ持つ部品は当然値段が高くなります。

排ガス検査

(イメージ)排ガス検査

 

VWが持つ日本の自動車株に影響

日本企業の中には、VWが株式の多くを所有している企業があります。

スズキ自動車や日野自動車です。

スズキ自動車は、9月17日に、筆頭株主の独フォルクスワーゲン(VW)が持っていたすべてのスズキ株(19.9%分)を取得しています。

スズキ自動車は、2009年にVWと資本業務提携を結びますが、経営の独立性などを巡って対立し、英ロンドンの国際仲裁裁判所を通して4年弱にわたり争っていました。

「HV(ハイブリッド車)やEV(電気自動車)など先進エコカーの技術で他社の後塵を拝していたスズキにとって、このままでは単独での生き残りは難しいという恐怖心から、VWとの提携にこぎつけた経緯があります。ボッシュやシーメンスといったドイツのメガサピライヤーと対等に話のできるVWの持つ膨大な次世代エネルギー技術は“宝の山”だったはずです。
 でも、提携してみたら思ったほどHVやEVが主流の時代にはならず、スズキが攻め入る新興国市場でも、むしろ安いエンジン車をどう売るかが課題となっていました。そこで、スズキは自前の高性能なエンジン設計技術を使って、短時間・低コストで“勝てなくても負けないクルマづくり”ができるようになったのです」
自動車ジャーナリストの井元康一郎氏
http://www.excite.co.jp/News/economy_g/20140729/Postseven_268355.html

VWは、約2200億円で取得していたスズキ自動車株を約4288億円で売却しました。

この差益は、この度のリコールなどの費用に充てられるでしょう。

スズキ自動車の2014年販売台数は、軽自動車販売台数で70万9083台でしたから、世界の自動車販売台数首位の座をVWからTOYOTAが奪還することもありえそうです。

SUZUKI

SUZUKI

 

世界に広がる制裁金問題

調査結果次第では、米当局から最大で180億ドル(約2兆1600億円)の制裁金が科される可能性があります。

ドイツをはじめ、カナダ・スイス・韓国などもVW車などの調査に乗り出す方針で影響が広がっているところから見ると、最大の顧客である中国などの動きも気になります。

VWは今回の対応のため、7~9月期決算に特別損失として65億ユーロ(約8700億円)を計上するとしていますが、制裁金の額が天文学的な数字になることも懸念されます。

世界の強豪とのつばぜり合いの中で業界NO.1を達成することは並大抵のことではないと思います。

しかし、これだけ大きな不正で世界を騒がせてしまえば、全くの本末転倒です。

タカタのエアバッグ問題にしても、問題を放置して結果の修復は困難を極めます。

ましてや、ソフトウェアの改ざんともなれば、そこに過失はあり得ません。

オリンピック金メダリストのドーピングの如く、滑落をしばし静観するよりほかなさそうです。

ただ、そこで働く多くの社員たちのモチベーションが、どの程度、保っていけるかがとても心配です。

 

他の自動車メーカーにも波紋広がる

独オートビルト誌は、一部BWM車の道路走行時の排ガス量が欧州規制の11倍だったと発表しました。

BMWは「試験時と実際の走行時の排ガスの扱いに差はない」と報道を否定しています。

 

ダイムラーは、「VWのようにディフィートデバイス(無効化機能)は使用していない、世界中で窒素酸化物(NOx)の排出基準は満たしている」と公報を通じて公表しました。

日本のメーカーはそのような心配をすることはないでしょうか?

因みに、VWは1100万代のコンピューターを改修するとしていますが、エンジンの出力が落ちることは否めません。

カタログに書いてあった出力がだせない車を販売したことになれば、大きな社会問題ですね。

 

OTARD-KEN

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