教科書出版!三省堂!公立学校長へ5万円!検定教科書閲覧!

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三省堂

教科書を作成している「三省堂」が、公立の小中学校の校長などを招いて意見交換会を開き、外部に見せることが禁じられている検定途中の教科書を閲覧させたうえで現金を渡していたことがわかりました。

このなかで「教科書に対する社会的信頼をゆるがしかねない行為で、深く反省している」と述べて謝罪するとともに、過去にも同じような会を開いて教員に現金を渡していたことを明らかにしました。

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意見交換会

東京・千代田区に本社がある出版社の「三省堂」は、平成28年度から使われる中学校の教科書検定が行われていた去年8月、都内のホテルに公立の小中学校の校長や教頭など合わせて11人を招いて意見交換会を開き、外部に見せることが禁じられている検定途中の「英語」の教科書を閲覧させていました。

校長らの交通費や宿泊費、それに懇親会の費用なども三省堂側が負担していたほか、「編集手当」として1人当たり現金5万円を渡していたということです。

 

三省堂の対応

この問題で三省堂、瀧本多加志出版局長は、

「教科書という非常に公共性の高いものに疑惑の目を向けさせた責任を痛感している。教科書や発行者への社会的信頼をゆるがしかねない行為で、深く反省している。」

と謝罪しました。

会見の中で三省堂は、

  • 同じような意見交換会を平成21年から22年にかけても合わせて6回開き、いずれも検定途中の教科書を見せたうえで、参加した教員らに現金を渡していた。
  • 検定途中の教科書を見せた理由について、瀧本局長は、「教科書は記述を差し替える訂正申請が認められるので、先生方の意見を反映し、採択までに少しでも完成度をあげたいという思いがあった」と説明しました。
  • そのうえで、今後はこうした意見交換会を開かないことを決め、教員とは公務員の倫理規定の範囲内で関わるなど、再発防止策を検討していくとしています。

 

出席は11府県

三省堂が開いた「編集会議」に出席していたのは、

青森、長野、山梨、埼玉、岐阜、兵庫、大阪、奈良、京都、福岡、大分

の合わせて11府県の教員です。

公立の小中学校の校長と教頭が10人、当時、教育委員会の指導主事を務めていた人が1人いました。

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出席した教員の声

出席した1人は、

「『今の教科書をどう思うか』とか、『どんな教科書をつくって欲しいか』といったテーマで議論が続く中で、検定途中の教科書も見せられ、内容について感想を求められたが、採択で有利になるよう直接依頼されることはなかった。会議が終了したあと、祝儀袋のようなものに入った現金を受け取って使ってしまったが、今月、教育委員会から指摘を受けて、全額三省堂側に返した。現金を受け取ったのは軽率だった。」

と話しています。

また、同じく出席した校長は、

「三省堂の社員から、『今度、東京で開く会議でぜひ話しをしてほしい』と頼まれて会議に参加した。会議終了後には5万円を受け取ったが、会議の講演料のようなもので不適切なものだという認識は一切なかった。宿泊費や懇親会の費用は『自分で負担する』と申し出たが、三省堂側に断られた。その後、教科書の採択に関わる調査員に任命されたが、三省堂の教科書が有利になるような意見は一切していない。」

と話しています。

さらに、別の校長は、

「全国から指導的な立場の教員が集まり、小中一貫の英語教育の重要性などについて3時間以上意見を交わした。最後に三省堂側から教科書のゲラ刷りを見せてもらって、どんな教科書がよいか意見を出し合った。三省堂の教科書が採択されるよう働きかけたことは全くないが、検定中の教科書を見せられたのは、好ましくないことだったと思う。しかし、昔は出版社が学校に検定中の教科書を持って来ることがあった。どの会社もそういう営業活動をしていると思う。」

と話しています。

 

馳文部科学大臣

「けしからんことで怒っている。教科書は、すべての児童・生徒が学校の授業や家庭での学習活動で必ず用いる極めて公共性の高いものであり、教科書作成のいずれの段階においても、公平性や公正性が担保されることが不可欠だ。」

「三省堂に対しては詳細な事実関係の報告や再発防止に向けた改善を求める公文書を発出し指導したい。また、教科書協会に対しても協会全体の問題として受け止めたうえで、公正性や透明性の確保に万全を期すよう要請したい。」

 OTARD-KEN 

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