
旭化成建材のくい打ち工事で、記録データが不正流用された事件の調査が進んでいます。
現在判明している件数は、建ていものが判明しているもので21件にのぼります。
尚、現在までデータの流用が判明している物件は以下のとおりです。
現在の流用件数21件
- 北海道:道営住宅(3)・養護学校(1)
- 北海道-釧路市:市営住宅(1)
- 北海道開発局-稚内:漁港施設の屋根設置工事(1)
- 北海道-札幌市:豊平川水防資材倉庫「水防センター」(1)
- 北海道-千歳市:臨空工業団地配水池(1)
- 青森県-八戸市:私立公民館(1)転記ミス
- 東京都-新宿区:新宿中学校の校舎(1)・四谷保健センター(1)
- 東京都-江東区:区立第二亀戸中学校(1)
- 東京都-八王子市:首都大学東京「6号館」(1)
- 東京都-墨田区:梅若小学校(1)
- 東京都-狛江市:都立狛江高校「格技棟」(1)
- 東京都-杉並区:都営久我山一丁目第2アパート2棟(2)
- 埼玉県-さいたま市:県営「大宮東宮下団地」5号棟(1)
- 神奈川県:マンションLaLa(1)・あかね台中学校(1)
- 愛知県:ビジネスホテル「三交イン豊田」(1)
- 愛知県碧南市:市立日進小の多目的室棟(1)
目 次 |
・県営住宅「大宮東宮下団地」5号棟 ・札幌市豊平川水防資材倉庫「水防センター」 ・千歳市臨空工業団地配水池 |
埼玉:県営住宅「大宮東宮下団地」5号棟
さいたま市内の県営住宅でも、データの流用があったことがわかりました。
- さいたま市見沼区で平成20年から21年にかけて県が発注して建てた県営住宅の「大宮東宮下団地」5号棟で、3つある建物のうち真ん中の建物。
- データの流用があったのは32本のくいのうち9本で、強固な地盤に届いているかやくいを固めるセメントの量が十分かを確認するデータで、流用。
- (安全確認)ボーリングのデータなどからくいが固い地盤に打ち込まれたことを確認したため、いまのところ、建物の安全性に問題はないとしています。
- くいを打つ工事は、問題となった横浜市のマンションを担当した社員とは別の社員が担当。
- 県は、今週末に、団地の入居者に対する説明会を開く予定。
- 旭化成建材に、データの流用について、詳しい説明を求め、ほかにデータの流用がなかったか引き続き調査する予定。
- 埼玉県営繕課の諏訪修之副課長
「データの流用が見つかったのは非常に遺憾だ。当時の工事の状況を確認するとともに、なぜ転用したのか、説明を求めたい。」
北海道札幌市豊平川水防資材倉庫「水防センター」
- 豊平川水防資材倉庫「水防センター」新築工事(札幌市東区東雁来13の4)(2009年9月〜10年3月施工)
- くい17本のうち2本のデータが転用、記録用紙を切り貼りした跡があった。
- 同センターは北海道開発局管轄と札幌市が共同で建設。
札幌市発注部分にもデータ転用が疑われる記録があり、同市が調査中。
北海道千歳市臨空工業団地配水池
- 臨空工業団地配水池新築工事(千歳市泉沢)
水道水を一時貯蔵する配水池(08年12月〜10年1月施工) - くい155本のうち2本のデータが転用。
- 目視確認したところ、いずれも施設の傾きやひび割れ、沈下などは確認されていない。
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