介護施設が倒産したら?ショートステイが倒産した時の対処法!

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介護保険

現在利用中の介護事業所が倒産したら、明日からどうしたらいいのかわからないというのが利用されている方々の本音ではないでしょうか。

介護事業所には、大きく分けると在宅系と入所(泊まり)系があります。

ところが、在宅系でも(泊まり)サービスがあるのです。

ショートステイと小規模多機能ホームとグループホームです。

目 次
・事前に連絡はあるか?
・利用の最中に倒産した場合
・魔の空白時間
・連絡から退所まで
・緊急ショートが見つからない
・無事、連れ帰ったら
・ケアマネージャーが倒産法人の職員の場合
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ここでは、ショートステイの事業所が倒産した場合について考えてみたいと思います。

あるショートステイで、泊りをしている最中、或いは、間もなく泊りサービスを利用しようとしている矢先に、この会議事業所が倒産すると、生活スケジュールが大幅に変わってしまいます。

 

事前に連絡はあるか?

事前の連絡は、まず、ないと思われます。

「そろそろ弊社は潰れますので、後の手立てに、ご協力をお願いいたします。」とは、言えないものです。

それは、債権所とのトラブルを引き起こす可能性もありますので、弁護士などから、突然、事業所や職員に通達されます

そして、経営者本人は、弁護士の立ち合いで家族との連絡をとったり、施設を探したりすることになると思います。

経営者によっては、前夜に、知り合いの事業所のトップなどと連絡をとって、利用者の引継ぎの協力を取り付けている人もいますが、皆がそうとは限りません。

最悪、情報が漏れる可能性もあるので、それは、とても勇気のいることですから。

これができるのは、自分の身よりも、お客様のことを案じている経営者だと思います。

 

しかし、完全な、夜逃げの場合は、それは望めません。

実際に、経営者が夜逃げしたケースは実在します。

職員のリーダーが、後処理していましたが、原則を申しましすと、職員たちには義務だけ残されていて、権限が曖昧であるのが実情です。

役所などと連携しながら、苦しい数日を乗り越えなければなりません。

この時、家族の方の協力が欠かせません

 

利用の最中に倒産した場合

次に、家族の方がどのように対応することになるか説明します

ショートステイを利用中、つまり、泊りの最中の場合。

初日はどうなるか?

 

先ず、いきなり、職員がいなくなるということはありません。

前日に夜勤で泊まっていた職員も、必ず一人はいますので、事態を察知した時に、職員が誰もいないということはありません。

 

そして、職員が会社の倒産を知るのは、前日の夜か、本日以降の出勤後です。

その職員たちが、高齢者を放って帰ってしまうことは、基本的に考えにくいです。

 

中には、放って帰る職員もいるかもしれませんが、そのような職員に残って後処理をしてもらっても、不愉快な思いをするだけですので、返ってもらって結構です。

但し、最低でも、1人の職員が残っていることを確認しましょう

 

職員が誰もいない場合

誰もいない場合は、警察に電話して、職員緊急連絡網を探してもらい、職員への連絡をしましょう。

仮に、このまま職員が全員帰ってしまって、宿泊中の高齢者に万が一のことがあれば、保護責任者遺棄の容疑がかけられる可能性があります。

この場合、連絡するのは、

  • 警察・・・事務所内を勝手に物色できませんが、緊急を要するので、立ち会ってもらう。
  • 消防・・・利用者が病院搬送の必要があると思われた場合は、救急搬送を依頼する。
  • 市役所・・・事態を報告し、場合によっては、役所の担当者か包括支援センターから誰かに来てもらう。

まず、このようなことは起きませんが、最悪に備えて、対処する方法を知っておいていただければと思います。

 

魔の空白時間

尚、会社が倒産した場合、魔の空白時間が生じます。

それは、事故が起きた際に、保険が適応されない可能性もあるからです。

 

職員有志が後処理をしていた場合でも、事故が起きれば、責任を問われかねません。

それを知っている職員は、正直、逃げ出したいはずです。

職員と家族が協力し合って、この場を乗り越える意識が大切です。

 

間違っても「訴えるぞ!」などと、発してしまわないようにしましょう。

脅されたとの理由で、職員(元職員)が協力してくれなくなることも考えられます。

例えば、「後は、家族さんでお願いいたします。」と言われてしまえば、途方に暮れることになります。

 

連絡から退所まで

次に、残った職員から、家族様宛に連絡が入ると思われます。

この一報が入った場合、家族の誰かが、最低でも、その日の夕方までに、施設に向かうことができる体制をとりたいとことです。

 

できれば、何時ごろに迎えに行けばいいか尋ねましょう。

多分、「いつでもいいので、なるべく早く」という返事が返ってくると思われます。

つまり、今すぐにでも、ということです。

 

ケアマネージャーと相談

そして、事態を把握することと、その後についての方針を、施設やケアマネージャーと詰めていきましょう。

ますは、引き続きショートを利用できるか、行き先を探してもらいましょう。

自宅に連れ帰ることができるようでしたら、一旦は、自宅へ連れ帰ることが望ましいです。

他に、緊急性の高い高齢の利用者がおられるやもしれないからです。

 

一報が入ったら、自宅に連れ帰ることを念頭に置きながら、主に介護をしていた人が、ケアマネージャーに連絡をとりましょう。

そして、今後の泊り施設をどうするか相談しましょう。

  • いつまでに退所しなければならないか。
    その日に退所しなければならない確率が高いです。
    →職員の有志がのこってくれるとしても、何かあった時の保証が受けられない可能性が高いです。いえ、受けられないでしょう。
  • 必要であれば、緊急ショートの宛はあるか。
    →遠方の冠婚葬祭で本日中に帰ることができない場合。(海外とか)
    →どうしても外せないポストの出張中の場合。

緊急ショートが決まらなかった場合は、すぐに、迎えに行く以外選択肢はないと考えた方がいいでしょう。

物理的に戻れない場合(海外にいる)などは、親類や地元の自治会長、民生委員などに連絡しましょう。

 

緊急ショートを探す

夕方までに緊急ショートが見つからない場合は、近隣の病院に緊急入院をすることも視野に入れましょう。

実際には、すぐに退院する約束を取り付けないと、入院させてもらえませんので、数日で退院する旨を約束して、その約束は必ず守りましょう。

どの病院がいいかというと、以前に、入院したことのある病院で、公立以外の病院です。

大きな基幹病院は、受けてもらえない可能性が高いです。

 

ただ、基幹病院の医師や看護師、ソーシャルワーカーと近しく話せるようでしたら、病院を探してもらうことをお願いしてみてはいかがでしょうか。

地域には、緊急時に何とかしてくれる施設がひとつやふたつは必ずあるものです。

そことのコネクションができているか、ソーシャルワーカーも腕の見せ所です。

 

ケアマネージャーは、この時、以下の連絡網で泊まり先を探すと思われます。

  1. 自分と付き合いのあるショートステイに緊急ショートを依頼できるか連絡する。
  2. 地域包括センターなどと連携して、緊急ショート先を探す。
  3. 付き合いのある、老人ホームなどの相談員に連絡して、その老人ホームも含めて、近隣の老人ホームに対応可能なベッドがないか探してもらいます。
  4. 該当の高齢者のかかりつけの病院に連絡して、緊急入院ができないか確認をとります。
  5. 近隣の老人病院に、緊急入院できないか確認をとります。

ここまで充実してはいませんが、自治会長や民生委員さんも、人脈を活用して連絡をとってくれる可能性もあります。

もちろん、過度な期待は禁物です。

 

緊急ショートが見つからない

ここまで手を尽くしても行き先が決まらない場合、職員有志によって、一晩、施設に泊まることになると思います。

もちろん、これは、物理的に迎えに行けない場合のみです。

 

職員はボランティア

なお、この場合は、完全にボランティアですので、いかなる事件があっても、保証は受けられないとお考えいただいた方がいいでしょう。

もちろん、ボランティアとはいえ、死亡事故が起きれば事件になりますし、職員有志の個人責任が問われます。

職員の本音は、怖いのです。

何とか、一分・一秒でも早く、迎えに行ける体制をとりましょう。

 

無事、連れ帰ったら

迎えにいった後は、ケアマネージャーと相談して、その後をどうするか検討しましょう。

尚、間もなくショートステイのお泊り前(場合によっては前日やその日の朝)に、事業所が倒産がわかった場合は、ショートステイはできないと考えた方がいいでしょう。

 

会社がなくなるので、職員達としても責任をとることができないからです。

他に介護することができる人が近くにいない場合は、予定していた出張や旅行はキャンセルせざるを得ません。

 

他サービスの確認

なお、ショートステイの利用期間は、ヘルパーやデイサービスの予定が入っていませんので、数日は、自宅で介護することになるやもしれません。

その前に、デイサービスやヘルパー事業所に連絡して空きがないか確認しましょう。

もちろん、最初の第一報があった時に、空きを確認することも賢明です。

 

空きが確認できたら、ケアマネに連絡して、プログラムの書き換えをしてもらいましょう。

もちろん、デイサービスやヘルパーへの連絡はケアマネージャーがしてくれるものですが、このケアマネが、倒産したショートステイに、他の利用者案件を抱えていないとは限りません。

余計なことと思われるかもしれませんが、デイサービスやヘルパーへの連絡は、主介護者が一報するのがよいと思います。

 

ケアマネージャーが倒産法人の職員の場合

ところが、ケアマネージャーが、倒産法人の職員の場合、引き続き、ケアプランを組んでもらうことはできません。

ケアマネージャーは、いずれかの法人に属していないと、ケアプランを組むことができないからです。

その場合、以下の打開策が考えられます。

  • 担当ケアマネージャーの知り合いのケアマネージャーに依頼して、ケアプランを引き継いでもらう。
    • 但し、当月のケアプランは月末までは利用可能なので、デイサービスやヘルパーの利用は引き続き可能です。
    • ケアマネージャーは、職を失いますので、相談に応じてくれるケアマネもいうでしょうが、仕事として引き継ぐことはできません。
  • 担当ケアマネが、他の事業所に再就職して、ケアマネ業務を再開する場合。
    • 事業所の倒産が、月の前半で判明していればこの可能性があります。
    • また、一旦は、知人ケアマネに依頼して、再就職が決まれば引き続き担当してもらうことができます。

 

長文になりましたが、事業所の倒産があった場合は、かなり、ドタバタになります。

遠方(一日で帰ってこられない遠方)に出かけるために、ショートステイを利用する場合は、万一に備えて、身内の誰かに連絡しておきましょう。

確率てきには殆どあり得ない事案ですが、事業所の倒産は、週に1件の割合で発生しています。

いざという時に慌てないように、協力者の目途を立てておきましょう。

OTARD-KEN

最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。
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