
グラミー賞など数々の賞も受賞した歌手のナタリー・コールさんが、先月31日、入院していたロサンゼルスの病院で亡くなりました。
65歳でした。
ナタリーさんはアメリカの伝説的なジャズボーカリスト、ナット・キング・コールの娘で、若くしてグラミー賞を受賞、しかし、一度は人生のどん底を経験します。
目 次 |
・ナット・キング・コールの娘として ・滑落と復活 ・ナット・キングの忘れ形見 ・動画「アンフォゲッタブル」 |
ナット・キング・コールの娘として
ナタリー・コールさんは、アメリカの伝説的なジャズボーカリストのナット・キング・コールの娘として1950年にロサンゼルスで生まれました。
偉大な歌手だった父と幼い頃から音楽活動をともにしたコールさんは、デビューアルバムの中の1曲「ディス・ウィル・ビー」がヒットし、26歳の時にグラミー賞の最優秀新人賞などを受賞しました。
滑落と復活
R&Bの歌手としてデビューしたコールさんはジャズにも取り組むなど、音楽の幅を広げていきますが、80年代に入ると薬物やアルコールに依存するようになり、断続的に活動を休止します。
1977年には全米総合チャート5位、R&B部門1位に輝いた「I’ve Got Love On My Mind」等のヒットを飛ばしてから数年でセールスが落ち込んだことが原因と言われています。
そこから、様々な葛藤を乗り越えて、1988年に「ピンク・キャデラック」のヒットで復活します。
そして、1991年に発表した「アンフォゲッタブル」では、亡き父が残した歌声の音源を使用して、父との「共演」を果たしたことが大きな話題を呼び、グラミー賞の最優秀レコード賞など6部門を受賞しました。
偉大なる父の姿が、墜ちた人生から這い上がる心の支えとなったのでしょう。
ナット・キング・コールの忘れ形見
コールさんは2008年にC型肝炎にかかったことを明らかにし、その後、腎臓移植を受けるなどして治療を続けていましたが、先月31日午後、入院していたロサンゼルスの病院で65歳で亡くなりました。
ナット・キング・コールの忘れ形見グラミー賞ナタリー・コールです。
OTARD-KEN
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