サウジVSイラン!外交断絶!親米サウジが裸のイラクを牽制?

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イラン-サウジ

昨年12月に、IAEAはイランの核開発疑惑の解明作業に幕を引きました。

イランの核開発が平和利用であることが明らかになったことで、親米のサウジアラビアが勢いづきました。

欧米によるパワーバランスの解体が、新たな紛争を呼ぶのではないでしょうか。

目 次
・シーア派ニムル氏を処刑
・パワーバランス
・サウジアラビアの暴走
・石油故の紛争
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シーア派ニムル氏を処刑

サウジアラビアは2日、イスラム教シーア派の指導者のニムル師について死刑を執行したことを明らかにしました。

ニムル師は、中東の民主化運動「アラブの春」が起きた2011年に、政権に対する抗議デモを主導し宗派対立を扇動した罪などで死刑判決を受けていました。

シーア派が抗議

これを受けて、国民の大多数がシーア派のイランでは、若者らが首都テヘランにあるサウジアラビア大使館の周辺で抗議活動を始めましたが、現地メディアによりますと、一部が暴徒化して大使館に侵入し、火を放つなどしたということです。

けが人などは確認されていませんが、当時の現場の様子だとしてインターネット上に投稿された画像には、施設内から炎が高く上がっている様子などが映っています。

イラン・テヘランのサウジ大使館

イラン・テヘランのサウジ大使館

宗教の構図

  • イスラム教スンニ派が支配するサウジアラビア
  • シーア派のイラン

両国は、シリアやイエメンの情勢などを巡って鋭く対立していて、今回の事態をきっかけに関係が一層悪化することが懸念されます。

 

パワーバランス

国際原子力機関(IAEA)は15日、12年間にわたったイランの核兵器開発疑惑の解明作業を終了することを決めた。

イランは経済制裁解除に向けて大きく前進した。35人から成るIAEA理事会がウィーンでの約4時間に及ぶ議論の後、解明作業を終える決議を採択した。

IAEAは今月2日に公表した報告書で、イランの科学者らは核兵器開発に利用可能な技術を実験していたと認定したが、兵器の製造に必要な最終段階に踏み込んだことはなかったと結論付けた。
(ブルームバーグ):2015/12/16

西欧の経済制裁の解除を見返りに、イランはIAEAの査察を受け入れました。

結果的として、イランが核兵器の製造に必要な最終段階に踏み込んだことはなかったことが判明しました。

つまり、イランは、核兵器を持っていないということです。

 

サウジアラビアの暴走

イランとサウジアラビアの位置関係は、ペルシャ湾を挟んだ隣国です。

相手が核兵器を保有しているか否かは戦略上とても重要です。

イラン-サウジ

イランが核兵器を持たないことが分かったことが、この度のシーア派幹部の死刑に踏み切る下地を作ったのではないかと考えられます。

 

サウジアラビアは親米国です。

イランに対する経済制裁やIAEAの査察は、アメリカが主導で行われました。

結局、イランは、丸裸にされてしまったということです。

 

しかし、ここにきて、親米サウジがロシアとのパイプを築きつつあります。

アメリカが、IAEAの査察結果により、イランとの国交を再開しつつある中、サウジとしては、アメリカへの不信感が拭えません。

 

アメリカは、イラク戦争でフセインを追い出して、シーア派の国家の樹立を手助けしました。

当然、サウジとしては面白くありません。

また、IAEA後は、アメリカを中心とした経済制裁が間もなく解かれます。

サウジよりもマーケットが豊かなイランに腐心するアメリカを、サウジは良く思っていません。

既に、親米サウジは死語なのかもしれません。

 

日本のエネルギー事情の危機

ペルシャ湾が騒々しくなると、中東に石油の9割を依存している日本にとっては、危機的な事態です。

安保法の事例の中にもペルシャ湾の機雷除去が含まれていたように、この地域における紛争は、日本の生命線に槍を突き付けるようなものです。

 

日本の企業は、イラク戦争前にイランに投資をして石油プラントを築いています

経済制裁で稼働できずにいますが、願わくば再開にこぎつけたいところですが、これにも、サウジが黙っているとは思えません。

イランに進出しようとする企業に対して、何らかの制裁を科してくる可能性があり、企業としても発言にとても慎重です。

 

シーア派とスンニ派の牽制は今後も続くと思われますが、日本に影響してくる事態は避けたいものです。

自国でシェールオイルが産出できるようになったアメリカは、中東への関心が半減しています。

イギリスやアメリカに翻弄され続けた中東が今後どのように変化してゆくのか、注視し続けなければなりません。

 

石油故の紛争

イラク・シリアの紛争に加えて、サウジアラビアとイランが小競り合いを始めたら、アラブ一帯は火薬庫と化すでしょう。

そうなれば、石油が値上がりすることで恩恵を得るのは、アメリカとロシアというわけです。

そして、アメリカの心変わりはロシアの付け入る隙を与えます。

資源がある故の大国の介入が、結果的に地域の不安定さを増幅させてしまいます。

今回のことが火種になって、スンニ派・シーア派の摩擦がますます膨らみそうです。

OTARD-KEN

最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。
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