【初摘発】無届け介護ハウス!練馬区:ほほえみガーデン!

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ほほえみ01

東京都練馬区の無届介護ハウス「ほほえみガーデン」が書類送検されました。

こうした「無届け介護ハウス」の摘発は全国で初めてです。

全国の無届介護ハウスの数は、2000ヶ所とも言われていますが、今後の動向が気になります。

目 次
・無届け介護ハウス摘発
・ほほえみグループ
・事業収支
・グループ施設の鬼門
・無届介護ハウス摘発の幕開け
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無届け介護ハウス摘発

東京・練馬区で高齢者施設「ほほえみガーデン」を運営していた会社と、52歳の社長が書類送検されました。

この会社は、去年7月までのおよそ1年半の間、練馬区のマンションの部屋で、法律で義務づけられた届け出を行わないまま70代から90代の高齢者6人に対して介護サービスを提供していたなどとして、老人福祉法違反などの疑いがもたれています。

おととし、入居者の80代の女性がストーブでやけどをして病院に運ばれたことがきっかけで練馬区などが調べたところ、必要な届け出が行われていないことが明らかになったということです。

 

ほほえみグループ

摘発されるぐらいだから、悪質で質の悪い事業者なのだろうと思っていましたが、ホームページを発掘してみると、結構、ちゃんとしている事業者のように感じました。

ほほえみ01

  • 介護度不問
  • 認知症問題行動:BPSD対応
  • 胃ろう要相談
  • パーキンソン病の受け入れ対応可能

胃ろうは、要相談となっていますが、胃ろうは看護師対応ですので、要件を満たす施設が空いていれば受け入れますということなのかもしれませんね。

また、ベッドが7床あるからといって、全てのベッドが胃瘻の方で埋まってしまうと、介護が大変で、事故の原因にもなりますので、受入数に上限を設けていたのかもしれません。

胃ろう施術をされた高齢者を受け入れてくれる施設は、なかなか見つからないのが現状です。

家族の要望に、何とか応えようと一生懸命なのが伝わってきます。

 

ほほえみ02

ホームページはなんとでも掲載できると言ってしまえばそうなのですが、日頃から考えていないことを活字の起こすことはなかなかできないものです。

ライターがいて、ある程度は脚色している部分もあるやもしれませんが、全くのデタラメであれば、職員の確保に苦労したり、行政にクレームを申し立てる家族がいたりするものですが、そのような記事も見当たりませんでした。

 

ほほえみ03

ホームページは、スタッフも協力して作成されたのではないかと思わせます。

スタッフの欄以外にも、職員が共同で会社を盛り上げようとしていたのではないかと感じました。

 

ほほえみ04

食事の内容もしっかりしていますし、アロマの活用など、アイデアが豊かですね。

食事は、施設で撮影されたものだと思われます。

日々のメニューによっては、毎日がこんなに豪華ではないとは思いますが、遜色なく提供されていると思います。

現在は、小規模施設向けに、小ロットの調理前材料の納品をしてくれるサービスもあります。

スーパーで材料を調達するよりも材料は安価に、しかも調理の手間も簡素化されて、写真のような食事を提供することができるのです。

 

ほほえみ05

施設の中も、一般家庭を改装していますので、大きな施設よりも認知症の高齢者は落ち着いて生活することができたのではないでしょうか。

料金も、決して高額ではないと思います。

 

ほほえみ06

事業所数も、

  • 小規模高齢者ホーム:4棟(定員29名)
  • ケアマネさんのいる居宅介護支援事業所
  • ヘルパーさんを派遣するための(訪問介護事業所)
  • デイサービスを利用できる(通所介護事業所:定員10名)

が整備されていて、理想的なグループ構成になっています。

 

事業収支

収入

売り上げも、29床がすべて埋まっていたとすれば、

平均要介護1~5の方が平均して入居していたとすると、

  1. 要介護1~5の平均点数:26022点
  2. 東京都23区の地域加算の平均:(訪問介護11.40円+通所介護10.90円)/2
  • 一人あたりの介護報酬利用限度額
    26022点×(11.40+10.90)/2=290145円
  • 一人あたりの施設利用料碧イン学
    170250円程度

これを概算で計算すると、(29万円+17万円)×29名=1334万円

この他に、ケアプランの作成費用が別途収入となります。

稼働率が85%の場合、1000~1200万円程度の売り上げをあげることができます。

ほほえみ07

支出

こレに対して、職員の数は、

  • 小規模高齢者ホームそれぞれに、最低5名
  • デイサービスに最低3名
  • ケアマネージャーが最低1人

必要ですので、24名の人件費が社会保険なども含めて、750~850万円ほど掛かっていたと思います。

人件費の他にも、車などの備品のリース代や食材費の材料、光熱費、賞与などの支出もあわさるでしょうから、贅沢な運営ができていたとは思えません。

ほほえみ08

 

グループ施設の鬼門

こうしてみると、ほほえみグループは、贅沢ではないけれども、ある程度は安定した事業を行っていたと考えられます。

では、国内初の摘発の対象になってしまったのはなぜでしょうか。

利用者取り込み

ひとつ考えられるのは、利用者の取り込みによる他施設からの指摘があったのではないかと考えられます。

  • 通常、介護保険は、利用する高齢者や家族の要望に沿ったケアプランが組まれます。
  • 家族が自宅で介護していた時に利用していたヘルパーさんに来てもらいたいと思うのは普通です。
  • ところが、こういったグループで運営する事業者の場合は、グループ内のヘルパーを使うことを条件に入居をOKすることがあるのです。
  • そうすると、いままで利用してもらっていたヘルパー事業所にすれば、お客さんをとられたことになります。

あちらこちらで、『あのグループは、顧客を取り込んで、利益を独り占めする。』と、他の事業所間で噂になります。

これに、尾ひれがついて、『ケアマネージャーまで変えろということは、中で何かがあっても分らないようにするつもりなのではないか』などと、またまた、噂が広まるのです。

ところが、介護保険の改正の都度、こういったグループでの取り込みに対しては、点数の減算が繰り返し行われ、効率が悪くなっているのも事実です。

行政の指導が厳しさ増す

また、無届けの介護ホームであることから、行政からも認可の施設に変更するように指導があったのではないでしょうか。

ところが、スプリンクラーなどをつけるとなると、一棟あたり数百万円の費用が掛かります。

それほどの費用が捻出できるほど潤っているとはおもえません。

行政の基準に合わせるとなると、人員の増強も必要になってきます。

 

そういったやり取りの末に、行政の指導に従わない悪意ある施設とレッテルを貼られ、書類送検されるといった結末に至ったのではないでしょうか。

実際に、潤沢な内部留保がない場合は、どうすることもできません。

このグループを閉鎖に追い込んだことは、地域の介護インフラ的には良かったのか疑問を感じます。

 

無届介護ハウス摘発の幕開け

初の無届介護ホームが実際に摘発されたことで、この波は全国に広がっていくでしょう。

全国の無届介護ホームの数は2000とも言われていますが、1棟当たり5名の利用者がいるとしても1万人の利用者が対象となります。

また、営業が続けられなくなった場合の、事業主の負担も決して小さくないと思います。

介護の業界がどのように変遷していくのか、不安が拭えません。

 

とかなんとか気にしながらも、施設のお世話にならないのが一番です。

この本読んで、ぴんぴんころりでいきましょう。

    
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